から紅の恋歌 〜ネタバレ記事(和歌編)〜

今回は和歌についてのネタバレ記事です。

映画を観てない人は読まないことをオススメします!



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今年の話そうDAYの時あーやま先生は、

好きな百人一首の歌を聞かれて

「そりゃ「ちはやふる」だよ。

ね、わかるでしょ?」

って言ってて、

それがクライマックスで

和葉に送られた札だと

最初に観てわかった時、

全身鳥肌だったよね❤️


「ちはやぶる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは 
 ー 17番 在原業平朝臣」

劇中で決勝に残った和葉に送られた和歌。

紅葉という言葉は使われていないが、

「からくれなゐ」が紅葉の意味。お

これは実際の情景を歌ったのではなく、

屏風に描かれた絵を歌っているという

解釈もあるらしい。

「竜田川の水面に紅葉の錦が広がり、

それが紅色の絞り染めのよう。

神代にもこんな美しさがあったとは、
聞いたこともない」

詠み手の業平は、古今集で紀貫之に

「その心あまりて 言葉足らず」
と批判されている。

気持ちがたかぶりすぎて、言葉がそれに追いつかず、上手に出てきていない、

という指摘。

これって、平次みたいだな、とふと思った。

熱い気持ちが溢れているのに、いざ言葉にしようとすると詰まってしまう。
ああ!青山先生!なんて素敵なの!


「瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に あはむとぞ思ふ 
 ー 77番 崇徳院」

岩を砕きほとばしる急流、滝の早瀬は岩に堰かれ、しぶきをあげて二つに分かれる。

僕と君もいつか堰かれて別れても 先には必ず再会して この恋を貫くつもりだよ。

この歌を読んだ崇徳院は激動の人生だったとのこと。


いわれのないことで父に疎まれ、島流しにも会い…そんな人生だったから、
ぐっと思いを込めた激情な恋だったのかも…と思います。

これはもちろん、最後に新一が蘭に送った歌。

APTX4869を飲んでコナンの姿になってしまった新一はある意味、崇徳院のように島流しになったのと同じなのかも。
この辺りの重ねが、本当にストーリー的に素晴らしい!

ってか、和歌を送り合う高校生ってどんなよ!笑

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江戸川さんちのクローゼット

米花町2丁目にお住いの、江戸川コナンさんについての考察や感想、 グッズについてなどを記します。ネタバレも含みますのでご注意ください。